詰所での席の取り合いと、国同士の国境紛争や侵略は似ているな。
入口に近い場所は四六時中騒がしいし、エアコンの真ん前では体調が悪くなる。
ロッカーを後ろに控えた場所は便利だが、ことある事に知らない業者が居座る。
墨出し屋というのは、工事の初期段階から仕事をしている。
仮囲いを鳶が、遣り方を俺たち墨出し屋が作業している時に、2階3階の事務所、詰所を建てる。
たまにしか入らない現場ならば詰所は大して問題ではないが、常駐する場合は、詰所で居心地のいい場所を確保するのも大切なのだ。
俺などは、椅子とテーブルが搬入、設置されたら、そこそこの場所を占領する(笑)
この場合、一番良さそうな場所ではなく、そこそこの場所を確保する事。
一番居心地がいい場所はやがて取り合いになり、つまらない話し合いをしなきゃならなくなる。
その次に問題なのは、隣にどんな業者が来るか?だな
人がどんどん増える業者だとやがてベンチはパンパンになり、図面をチェックする仕事さえ落ち着いて出来なくなる。
新規の業者が増えたら、しばらくは要注意である。
俺などはそんな時、手元に5分ほど早く詰所に行かせるとか、とにかく注意深く詰所の様子をうかがうのだ(笑)
なぜ、そこまで?
と、言われたら、一服の時間を居心地良くし、いざ仕事という時に力を発揮出来るようにしたいゆえ。
常駐する現場において、詰所というのは非常に重要なのだ。
国の侵略も同じだよ。
詰所の席の取り合いと似てる。
人数で凌駕する業者は人が増えれば、隣の席へ広がっていかねばならない。
人数が少ない業者やしばらく空けた業者はいつの間にか他の業者に席をとられているなんてよくある事だ。
俺の経験だと職長会がしっかりしている現場は、職長会が詰所の割り振りもキチっとやるが、だらしない現場は職人任せ。
ゆえに弱肉強食となるのだ。
我社は人数は少ないが、衝突してもいいから、詰所の席は確保し続けるように社員にも周知させている。
いい仕事をするためには、身体を休める一服時間は大切だからね。
きょうも、あちこちの詰所でドラマがあるだろう。
それもこれも、現場仕事の面白さでもある。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼
甦れ、武士道‼
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI