チャリンコで、傷んだアスファルトの道を爆走するガキの集団が微笑ましい。
小学校高学年であろうか。
思い思いの私服を着た子供が、我が物顔でチャリを漕ぐ様に、
わんぱくでもいい!
逞しく育って欲しい!
と願う俺なのであった。
目的はあまり重要じゃない。
男がつるんで遊ぶのは、それ自体がとても大事なのだ。
小学生の頃の土曜日。
学校が半日で終わり、ガキにとっては幸せな土曜の午後が訪れる。
いつものように校庭で野球をやる約束をみんなとしたが、ある友達が隣町の医者で診察を受けなければいけないという。
こんな時、男は、
「じゃあ、俺がいっしょに行くよ」
何なら守ってやる、くらいの意気の言葉が方々から聞こえる。
小学校の決まりでは、町を生徒だけで出てはいけない事になっている。
その決まりを破るスリル、
あまり知らぬ土地に仲間とチャリンコで出かけるスリル。
そんなものを、全員が共有していたであろう。
間違いなく、俺にとっての『STAND BY ME』
俺たちだけの、土曜日午後の冒険。
金はない。
あっても100円くらいなものだったはず(笑)
しかし、冒険に金などいらないのだ。
喉が渇けば公園か、どこかの民家で水を飲ませてもらえばいい。
着の身着のままの冒険ほど、ロマンをくすぐるものはない。
町外れを通り、いよいよ隣町へ。
隣町の駅周辺には親戚が住んでいるので土地勘はある。
チャリンコを漕いで冒険に出たガキどもは、いよいよもう一つ隣の町に入った。
住宅街ではない場所でそれは起きた。
石が飛んできたのだ。
いくつもの石やら何やらが飛んできた。
見ると同じくらいの歳、
同じくらいの人数のガキどもがこっちを睨んでいる。
同じくらいの器量の者同士がカッコつけあって臨戦態勢に入る事は、男にはよくある事だ。
これがバカバカしいが、大人になっても抜けない時がある。
やりそうだな、コイツ!
とか、瞬時に察する時、たまにあるよね、そういうの(苦笑)
俺たちは、各々Uターンし、石やら何やらを投げてきた同い年くらいの集団に向かって突進した。
が、奴らは地元。
俺たちは深追いをやめ、目的の医者へ向かったのだった。
あの緊張感!
あのスリル!
たまんねぇ!
野球の乱闘もそうだが、精神的にどこかで繋がっている者との絆を確認する時でもあるな。
これはね、悲しいかな、男の性であり、治るものではない(苦笑)
だから、大した事じゃなくても中には運悪く命を落としたり、大けがをする者もいるのだろう。
GW入口の土曜日。
コロナ禍を忘れて、
街へ出てみたら?
ドライブに行ってみたら?
ライブに行ってみたら?
人生、冒険の連続なんだぜ!
追伸
明日は俺たちギロチンテラー
東高円寺二万電圧でライブ!
堀君のPIG’S TAIL18周年記念
7日間連続GIG最終日!
トリ前を務めさせてもらいます。
みんな、明日は東高円寺二万電圧で待ってるぜ!
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼
甦れ、武士道‼
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI