昨夜の天気予報では東京は早朝と夜雨。
日中、現場に出ている時間は雨は降らなそうだな、と昨夜、ホロ酔いで天気予報を見て安心したのだが、朝から雨が降ったり止んだりである。
引き続き本日も、練馬区某所にて杭打設前杭芯確認。
先日から一人作業である。
光波の操作は俺、
ミラーを立て、セットハンマーで微調整するのは、ゼネコンの監督である。
手もとを監督がやるのは、反対なのだ。
まずは、精度の問題。
阿吽の呼吸でプロならわかる事を、一から教えなければならない。
俺と若い監督のペアを組んで本日で4日目。
作業も慣れてきたが、実は昨日、あまりの現場側のだらしなさに、
「今度こんな事があったら、うちは降りるからね」
現場の基準の管理は墨出し屋が行い、場内で何があってもいいように、場外の道路に逃げ墨というものを出しておく。
場内には、木杭を打ち、杭を打設する際も影響のない場所をあらかじめ聞いて、そこにも逃げ墨を出し、木杭で囲み養生する。
「これで本当に大丈夫だね?」
「はい、大丈夫です」
としつこく確認して出した逃げ杭が、しぱらく空いて来てみたら、あちこち倒されたり、折れたり。
手もとがいるならいいが、いない今、復旧も出来ない。
ゆえに、手持ちのカードがどんどん減る中で、精度は維持して杭芯を確認してきた4日間である。
我慢してきた中で、肝心の木杭がまた動かされた形跡がある。
ついに昨日、禁断の一言を言ってしまったわけだ。
一次会社の職長が怒りに任せて言うならわかるが、俺は一次会社の社長である。
立場を考えたら、現場とはうまくやらなきゃいけないのだが、これ以上この現場に関わらない方がいいと思い言ってしまったのだ。
本日、朝礼である。
杭屋、外構屋、ガードマン、そしてうち、に加え、おそらく土工、多能工だろうか、一人来ていて、作業内が
「本日の作業内容は墨出し手もと」
などと言うではないか!
まさか、あまりに俺が厳し過ぎて、監督がギブアップしたのか、と思ったが、そもそも聞いてないし、手もとが監督でなければ、撤収しようと思っていた。
そりゃそうだよね。
監督が手もとならぱ、責任はゼネコン側にあるが、
人材派遣かなんかの土工ならば、こちらは責任を持てない。
はっきり言って、現場では自社以外信用していない。
しかも、手もとが知らない者となれば、申し訳ないが信用出来ないのだ。
それだけ墨に対してシビアなんだよ。
今のところ、土工は手もとをやらずに外構工事の雑工をしている。
さて、現在10時の一服。
先ほど、試掘していたユンボのオペと監督が言い合う声が現場に響いた。
オペさん、わかるよ。
この現場、だらしねぇんだよ。
仕事が出来る、責任感ある者の意見を聞かず、ただただ押しつけ、何とかしてもらおうとするやり方。
そりゃ、仕事が出来る奴ほど、頭にくるわ。
俺は金曜日以外、今週はこの現場につきっきりである。
さて、いつ撤収を決断しようか?(苦笑)
机上の空論を押しつけてくるならば、俺は至誠を以てどこまでも抗う。
統制のとれぬ波乱含みの現場は、あちこちで一触即発である。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI