世界的な疫病が蔓延し、大国が侵略戦争を起こす凶の年。
2022年。
俺たちは戦争を知らずに、人生の半分以上を生きてこられたが、21世紀は自然災害、疫病、各地で起きる戦争に直面している。
この時代だからこそ生まれるモノがある。
天衣無縫な生き方を制限されるのを良しとしない、ならず者もまた、この時代に生きているのだ。
ならず者、
異端児、
風雲児として。
自然災害、疫病、戦争で理不尽に亡くなる人々の姿に涙する。
その涙がならず者の不屈をより強靭にしていく。
まるで理不尽に直面した人々の
涙の一滴一滴、
血の一滴一滴、
が、空間や時間を貫き、我が魂に沁みていくように。
ならず者の歌。
歌にして昇華させねば、到底我慢ならぬ理不尽の連続である。
ならず者よ、
歌うのだ。
歌い続けるのだ。
歌う事なくして、この理不尽な世を斬る術を持たぬ者よ。
届かぬ思いを歌にして、歌え!叫べ!吼えろ!
俺たちにはそれしかねぇんだぜ。
徳間文庫 『史記』①覇者の条件
司馬遷著 市川宏+杉本達夫訳
史官がいかにその職責に厳しい自覚を持っていたかのエピソードを、まえがきで書いている。
司馬遷の先祖は代々史官として王室の記録を司った。
史官とは事実の忠実な記録者であり、事実に対する厳格な批判者である。
斉の大夫崔杼が君主荘公を殺し、その弟景公を立てて大臣と、なった。
斉の太史(史官の長)は「崔著、その君を弑す」と記録した。
崔杼は激怒し、この太史を殺すと、その弟が太史の職をつぎ、同じ事を記録し、また殺された。
だが、もう一人の弟が太史をつぎ、三度同じ事を記すに及んで、さすがの崔杼も記録の抹殺を断念したという。
不屈とはこういう事なのだ。
職責、使命のためには命も惜しまぬ。
その無念を弟がつぎ、また殺されたら、その弟が正道を明らかにする。
このスケール観、とても大事だと思うのだ。
こうと決めたら、とことんやり抜く!
太古の官僚も、現世の俺たちも、何も変わらない。
人間としてただ生きるだけではない。
正道を明らかにしながら生きてこそ、未来はつくられていく。
ならず者よ、なぜ歌う?
何のために歌うのだ?
理不尽な世の中は、そんな事を問うだろう。
届かぬかもしれぬ思いを歌にして、歌え!叫べ!吼えろ!
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼
甦れ、武士道‼
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI