雨は上がったようだ。
雨は段取り替えの要因にもなる。
先日の事である。
我社は毎日仕事終わりに、職長から俺に終業報告がある。
一日の労をねぎらい、明日の現場を伝える大事な報告の時間なのだ。
終業少し前、雨により予定が変わった現場から変更の要請があった。
日曜出勤して欲しい!というのだ。
日曜は予定があれど、早朝から早出で仕事すれば何とか間に合う。
手もとへの確認もせずにOKを出し、しばらくして終業報告の電話に出た。
一通り伝えた後、社員のMに日曜出勤が入った!と伝えてくれ、と言い電話を切った。
俺と社員Mとの約束というか取り決めで、俺が日曜出勤する日は出勤する事になっている。
もちろん予定があれば早めに報告し、通常通り休みとなるのだ。
するとしばらくして電話が鳴った。
画面を見ると社員の名字である。
俺は思った
「きたきた、一言、しゃちょ〜ぉ〜と嘆きたいのだろう(笑)」
その嘆きを聞くのも俺の仕事である。
こんな時は、わざと声を低くし、怒ったように電話に出るのが俺とあいつの流儀なのだ。
「もしもし!」
わざと低くドスの利いた声(安岡力也風(笑))で出たら、なんと!
なんと、社員の名字と同じ、ある取引先の監督からの電話だったのだ!(笑)
あっけにとられているのが、手に取るように伝わる(笑)
あっ、だの、えっ、だの呻き声が続いた後にようやく言葉が聞こえてきた(笑)
「あのう〜、〇〇〇〇のMですけど」
俺は反省するとともに、おかしくて笑いが止まらなかった(苦笑)
失礼ではある!
失礼ではあるが、ことの流れがハマり過ぎて笑うしかないのである。
「Mさん、スミマセン、失礼しました!」
ここから、俺は事の真相を話し電話を切ろうとしたら、なんと相手方の監督が、ダジャレを言い始めたので、電話を切るに切れなくなった(苦笑)
相手の弱みにつけ込み、お手製のダジャレを聞かせる事により許そうとするこの取引先を、俺は面白いと思う(笑)
日常である。
すべて日常で起きているのだ。
人生の大半はハレの日ではない、日常が支えている。
日常を居心地良くする、面白おかしく生きる。
これってさ、何より大切な事なんじゃねぇかな。
追伸
戦争がこの世の地獄の極みだと仮定する。
特攻隊の方々や、最前線の兵士の方々にだって戦友と笑い合う時間があったと信じている!
この世の地獄であっても、悲しむだけ、泣くだけではない、態度をとりたいものだ。
それが生き残る突破口となるかもしれん。
勝新太郎の『兵隊やくざ』が好きだ。
戦地で女遊びをし、日本軍の理不尽な規律に逆らい半殺しにされても、天衣無縫な生き方をやめない。
それでいて、決死の戦闘時には、戦友を助けるべくがむしゃらに戦い抜く。
彼ら兵士にとっては戦場で戦うコトかたむね
俺たちにとって日常に人生を試されているのだろうな。
前向きに生きよ、人生は一度きりだ。
日常を大切にしなければ、人生は熱くならないぜ。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼
甦れ、武士道‼
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI