邪魔くせぇけど、許せるアイツ
4時起床、4時15分発。
江東区の現場に5時半着。
早出親墨出し作業開始!
はやる気持ちをグッと抑え、慎重に下げ振りで下の階から墨を上げる。
この作業が最も大切なのだが、早くやりたい!と気ははやりまくるのだ。
墨を上げたら、光波で繋いで親墨を出していく。
墨出しはパズルを解いていくようなもの。
最も精度が高く、最も早い時間で出来る方法を選択するが、その選択の決断は、作業しながら考える。
そう、行動しながら頭は常に先へ先へ行っているのだ。
せっかちな俺には、こういう身体も閃きも瞬発力が必要な墨出し屋という職業は、性に合っている。
最善を尽くし、黙々と作業を進めれば、必ずゴール出来る確信がある。
とにかく瞬発力、機動力が勝負。
ダラダラ、ノロノロ、気怠そうな仕事をしている奴を見ると、後ろからケツを蹴り上げたくなるのだ(笑)
時間に追われる感覚。
精度を高める意識、
腹がきゅーっとなる、この緊張感はいつまで経っても変わらない。
そして、今ではその変わらぬ緊張感を楽しむ余裕が出てきた。
そりゃね、30年も墨出しの道をひたすら歩んでくれば、仕事の悟りを開くであろう。
今朝は、解体屋が早かった!
スラブに上がって来られると気が散るから、
「解体屋さん、早出するなんて聞いてねぇよ!現場に許可もらってんの?」
と仕事は8時からにせよ、と詰め寄るんだけど、この解体屋のおとっつぁんは、東南アジア系のおばさんと、応援らしい若い衆を連れてきていてね。
俺の想像だけど、
フィリピンパブで飲んで仲良くなるうちに男と女の関係になる➡子供が出来る、または結婚する(させられる)➡一人親方だったが、奥さんを手もとにして少しでも事業拡大しようとする
そんな事を瞬時に想像するわけだよね、夫婦みたいなケンカ腰のやりとりを見ているとね(苦笑)
そうなるとさ、邪魔くせぇ解体屋なんだけども、なんだか情けをかけるような妙な思いが出てきてさ。
まあいいや、本当に邪魔になるまではやらせておこう。
早朝、コンクリートスラブ上は墨出し屋の空間であるが、解体屋も入れてやろう、と思うわけだよね。
もちろん、早朝お互いに「おはようございます!」と挨拶してからは、一言もしゃべらずお互いの仕事にのめり込んでしまうわけだけどさ。
おかしいよね、そして仕事ってだから面白いのかもね。
見ず知らずの他人が同じ目的で、肩を寄せ合い生きる。
頑張っている者同士ならば、なるべくお互いの領域に踏み込まずに、言わずと知れたプロフェッショナルな行動で微妙な距離感で仕事をする。
これが、仕事の面白さの一つなのは間違いないだろうな。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
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