ジメッと暑いぜ、土曜日の東京!
広大な太平洋、しかも赤道直下を通過した生温かい風がいかに湿り気を帯びているかは、想像出来るね。
ずーっと海だとしたら、風が乾く時がない。
風呂を沸かして、蓋を取った時の湯気。
あれがそのまま南風で運ばれてくるとしたら、日本という島国はあっという間に高い湿度と気温に覆われるわけだよな。
だが、それを日本列島の骨格たる山脈、山塊がブロックする。
夏と冬はそれぞれ風向きが変わり、お互いにメリット、デメリットある自然が保たれるのだ。
その日本列島の骨格の一つ、南アルプスのドテッ腹にトンネルを掘り、リニアを通す計画がある。
しかし、静岡県知事が環境への悪影響を考慮し、巨大事業に待ったをかけている。
勇気ある行動だと思う。
山の中には、地下水が溜まり、水脈が出来、やがて川に流れ大地を潤す。
そこに人間が楔を入れる。
はたしてそんな事が許されていいのか?
俺もかなり利用する高速道路。
この高速道路もトンネルをぶち抜き最短距離で街と街をつなぐ。
高速を利用している身だが、もうこれ以上の大規模なトンネルは作らない方がいいんじゃないのか?
現に、我が故郷の町は、以前信越本線が通っていたが、今は山を貫く新幹線が通り、一部在来線は第三セクターのしなの鉄道というものになった。
それが時代の流れなのかもしれないが、俺は新幹線の代わりに信越本線がなくなった事は、寂しいと思っている。
便利さと引き換えに失うものが、ただ胸の中の叙情のみであるならば、まだ我慢も出来る。
が、そのトンネルにより水脈に悪影響を及ぼし、人間だけでなく、国土そのものを枯らしてしまうとなれば、これは反対するのが正道であると思うのだ。
オヤジに聞いたら、やはり長野新幹線のトンネルの影響で、山の向こう側に湧いていた水が枯れてしまい、代わりにこちら側に水が潤沢に湧きはじめたらしい。
そんな事まで人間がしていいのかどうか?
静岡県知事の反対がどこまで持ちこたえられるのかは、わからん!
ただ一つ、骨のある政治家もいるものだ、と俺は少し嬉しい。
金儲けを追求する勢力の後ろには、より便利になりたいという愚民の果てしない欲求があるのだ。
この涎を垂らして金儲けに邁進するボンクラどもを、一人県知事が抵抗出来るのかどうか?
リニア中央新幹線、静岡工区は注視していきたい。
さて、日本人の矜持である。
池波正太郎『西郷隆盛』
昨日読み終えた。
おそらくまた内容が薄れてきた頃に読むだろうな。
なぜ西郷隆盛なのか?
いや、西郷だけではない。
大久保も木戸も、坂本龍馬も、幕府軍側の新選組や白虎隊も。
幕末明治の人々の激烈なる生き様に、熱くうなされるほど心に深く共鳴するのだ。
明治維新という維新革命が起こらなかったら。
あのまま爛れた徳川幕府がつづいていたら。
欧米列強に植民地にされていたかもしれないな。
攘夷がどこまで可能であったのか想像出来ないが、ただ一つ言えるのは、日本が戦場になっただろうな、という事。
それを防いだだけでも、我々は先人に感謝せぬばならない。
中華帝国からの圧力をはね除けた聖徳太子、
元寇を退けた東国の武士団、
今にも日本に食いつこうとする欧米列強と硬軟取り混ぜ植民地になる事を防いだ幕末明治の熱きサムライたち。
これらの気概は、自分たちが気づかぬだけで、皆我々日本人の血や骨になっているのだ。
甦れ武士道‼️
『西郷隆盛』を読んでいて改めて思ったね。
そして興味深いのは、フランスが幕府軍を、イギリスが新政府軍をそれぞれ加勢すると申し出たが、幕府軍も新政府軍もそれを断っている。
著書の名前は書き留めてないのでわからぬが、ある文献にこんな事が書いてあった。
幕府軍勝海舟も、新政府軍西郷隆盛も、ともに日本の内戦に列強が加担する事を拒否したという事実!
これがいかに凄い事かわかる?
内戦になれば、ほぼ必ず大国が武器を売りつけ金儲けを企む。
幕府軍対新政府軍であれば、それは日本人同士が殺し合い、日本が戦場になるということ。
それを避けようと江戸城無血開城を成した西郷隆盛と勝海舟の素晴らしさ!偉さよ!
その文献によれば、東アジアはタイを除き、ことごとく植民地にされた。
日本が植民地にならなかったのは、サムライの気概、憂国の情。
これらが強く影響しているんだろうな。
たとえケンカ相手でも、より大きな助っ人をつけず、日本人同士で決着させるという強い自立心!
それが血に流れている事を自覚せよ!
そして俺はいよいよ幕末明治期の歴史小説の頂点!
『燃えよ剣』司馬遼太郎
を読むのであった。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI