『キングダム』
先日そんなタイトルの映画を見た。
漫画『キングダム』が大人気らしい。
俺は読んだ事がないが、いい事だと思う。
と、少々上から目線なのは勘弁いただきたい。
俺にとって古代中国というのは、任俠の源流にあり、とてつもないスケールの男の帝国である。
『史記』を頂点にいただき、また『三国志』などの武俠小説も精神性の根幹は、春秋戦国時代にある。
この時代を知ると、目先の損得で動いたり、一時の安い正義感でチマチマ文句を言うという事がいかに無用であるかがよくわかる。
国家というものがいかに大切なものなのかも、長い歴史の審判を経たホンモノの中のホンモノ、真理として認識するようになる。
漫画に関しては、秦の始皇帝の物語のようだ。
始皇帝は激烈なる男!
時代を超えたスーパースターである。
シーザーもナポレオンもいいが、アジアの人間ならば、始皇帝やチンギスハン、フビライなどの人生に男のロマンを重ねたい。
映画は、おそらく漫画の一部を取り上げたものだと思うが、面白かった。
『レッドクリフ』が『三国志』のほんの一部分を切り取ったように。
天下統一
この言葉に血をたぎらせる者は、俺と同類な男であろう。
金もなく、社会に対する力もなき男であるが(笑)、心の中は、常に乱世に生きるサムライであり続けたいと思っている。
『キングダム』に魂を熱くした人には、ぜひその始皇帝の巡行を見て憧れた劉邦(400年続いた漢帝国創業者初代皇帝。始皇帝の巡行を目の当たりにし、成り上がりを夢見た時は、街の破落戸だった)と項羽の物語、その漢帝国末期に劉氏の漢帝国再興を願い、仁義を基に旗揚げし蜀を建国した劉備、その攻防を描いた『三国志』、時は経て中世、宋の堕落した国家を糺さんとする武俠小説の金字塔『水滸伝』までいっちゃって欲しい(笑)
古代中国を語りだしたら、口から火を吐くほど熱くなるので、この辺にしておくが(苦笑)
『麒麟がくる』が面白い。
三日天下と言われる明智光秀という人物はイメージとしては、傑物とは言い難い。
がしかし、『麒麟がくる』では演者のクリーンなイメージと相まって、非常に面白い人物として描かれている。
どうやって織田信長の信頼を得られたのか?
時代を動かすキーマンとなり得た理由をどう表現するかが楽しみだ。
時代劇
今の日本に足りないのは、長いスパンや広大なスケールで物事を考える歴史観だと思っている。
歴史に学ばない者の意見は、急所を外した攻撃しか出来ないように思う。
真理を得ていないから。
例えば、今回のコロナ禍を諸葛亮ならばどう対処したのか?
隣国に核ミサイルを配備し、同胞を拉致したままの国を始皇帝ならば、フビライならばどう対処したのか?
同一民族のこの国を維持する事が、実は個人を守る大きな部分を占める事を知らねばならない。
そうでなければ、ただの感情論の応酬になり、何の解決にもならん。
ヒューマニズムとは女々しい同情ではない、と強く戒めたい。
ヒューマニズムとは時に厳しく、時に冷酷にもならざるを得ない。
なぜならば、ヒューマニズムとは公平公正の原理原則あってのものであり、原理原則を破るものには適用除外である事も知らねばならない。
ヒューマニズムの権化、と俺が思う哲学書がある。
『孟子』
孔子と並び、東洋思想の源流であるが、孔子が道徳を固く説く事に対し、孟子はもっと血の通った温かさがある。
嗚呼、古代中国の乱世が俺を呼んでいるぜ!
追伸
いきなりだが、NHKの味方です!
先日『あしガール』というNHKのドラマを見て、スゲェ面白かった。
が、見逃し見逃しでいまだ1回しか見ていない。
女子高生が戦国時代にタイムスリップし、合戦に参加したりする物語。
荒唐無稽というなかれ。
そこには戦国ロマンが満ちているのだ。
嗚呼、戦国の乱世が俺を呼んでいるぜ!
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI