小雨が降っていたが、今は少し陽が差し込んでいる。
昨日親墨を出しておいて良かった。
所長に感謝だな。
我社も暦にならい休み。
この休みを有効に使いたい。
昨日書いた北方謙三氏のインタビュー。
仕事がないなら、まず足元の土を耕し種を植える事、それが労働だ!と。
俺はこの言葉に強く共感する。
誰かがやってくれるだろう。
北朝鮮がミサイルを打っても、なんとかなるだろう。
中国が排他的経済水域を脅かしに来ても、誰かが何とかしてくれるだろう。
そんな人任せでは侵略されるだろう。
何とかなるのは、我々の見えない部分で、命懸けの人々がいて、この日常を守ってくれているから。
それを、阪神淡路大震災、東日本大震災、そして各地の地震や、最近頻繁に起きる異常気象による自然災害の後に皆が痛感したはず。
そしてコロナウィルス禍の今も。
街を通ればわかると思うが、テイクアウトの幟があちこちに立つ。
やむにやまれずだろうが、彼らは元気のいい声で商品を渡し、金を受け取る。
誰かが何とかしてくれるだろう、なんて夢見てるのんきな人は、この商売人の粘り強さに学んだ方がいい。
あれもこれも試してみればいい。
待っていたって誰も助けてはくれない。
五体満足で健康ならば、何だって出来るじゃねぇか。
一人暮らしをしている時。
手もとに現金は数十円。
腹が減って仕方がない。
あいにく日払いのバイトにもあぶれた日。
何か拾って売るしかねぇな。
こういう時に知恵を巡らす事に慣れていた(笑)
行動も素早い(笑)
俺は原チャリに乗って土手を彷徨い、河原に捨ててあったレコードプレーヤーとアンプを見つけた。
部屋に戻り、表面をピカピカに磨き、ドライバーで開けられる部分は開けて、綺麗に拭いた。
それを質屋に持っていき、売ろうとしたのだ。
質屋のオヤジはいぶかしげに俺を見て、プレーヤーとアンプを品定めした。
鳴るのかな?
質屋のオヤジは聞いた。
俺は平気な顔で答えた。
鳴りますよ
もちろん、試してはいない。
鳴らなかったら鳴らなかったで、持ち帰ってほかの質屋をあたればいい。
買ってもらえる質屋を探せばいいのだ。
コンセントにアンプをつなぎ、プレーヤーを繋いだ。
スイッチを入れると、灯りがついた。
それで査定は終わりかと思ったが、オヤジは売り物のレコードを持ってきて、プレーヤーに乗せた。
回るターンテーブル。
針が落ちる。
♬~♬~
異常なし!
俺はオヤジから4000円の現金をもらい、その足で駅前のどんどんでカツ丼を食べたのだった。
食べるために働く。
当然の事。
だが、その生業で働く事が閉ざされたなら、とにかく知恵を絞って、何でもやってみるべきだ。
俺の話は極端な例だけどさ、何度もいうが、国をあてにすると痛い目に遭うぜ。
家から出られないなら、在宅の仕事をやればいいじゃねぇか?
自分で仕事を作りだすバイタリティ。
国が生き残るかどうかは、このバイタリティ溢れる人間をどれだけ抱えているかにかかってくると思う。
昨日かな?
池上彰の番組で恐ろしい数字を伝えていた。
曰く、この緊急事態宣言下の経済が続けば、収入は40兆円減るという。
40兆円だよ!
世帯換算すると、また1000万世帯が無収入になるらしい。
1000万世帯だよ!
何も生産せずにこの金額を国が補填すると、おそらく国家は破綻するだろう。
国に頼る前に、何かを生産し、売る事を考えていかないと。
金を回していかないと、大変だよ。
俺はね、全国のキャンプ場はじめ、屋外の遊べる場所はね、ソーシャルディスタンスを守る事を条件に、徐々に開放していくべきだと思う。
川の鑑札を売って釣りをしてもらうとかさ、
野外で間隔が取れる場所ではガンガン商売すべきだよな。
健康と経済、感染リスクを考慮し、経済活動を再開していかないと、誰かが何かしてくれるわけじゃねぇからな。
屋外で感染リスクの低い場所での経済活動。
移動販売とかさ、ガンガンやるべきだと思うね。