ファンタジー
昨夜の天気予報では、昼から荒れた天気になるという。
現在昼であるが、ここ港区は突然雨が降ったり、降り止んだら勢いよく太陽が出てきたり。
不安定な天気の下、二現場目の杭芯墨出し。
本日はダブルヘッダー。
杉並区某所にて早朝5時半から早出親子墨出し後、港区某所にて杭芯墨出しというハードさ。
杉並での仕事を終わらさなければ、雨は降ってくるわ、港区での現場に迷惑をかけてしまうわ、でいつも以上に緊迫感ある早出親子墨出しである。
親子墨出しという事は、親墨終了後、子墨を出さなければならない。
何もなければそんなにかまえる事はないが、さすがに天気が荒れ、その後にもう一仕事あるとなれば、前夜の心境は少し高ぶる事になる。
昨夜はそんな、寝るにはまだ早く、しかし何かをやるには遅い、ただ翌日の仕事のハードさだけはたしかゆえ、静かに時を過ごす夜。
テレビがつまらない時は料理番組を見る。
そう、NHK教育で9時からやっているやつである。 竹の子料理だった。
そのままチャンネルを変えずに、渋沢栄一の『論語と算盤』の解説を聞きながら、俺は復習するように画面を見ていた。
渋沢栄一の『論語と算盤』は経営者としての俺のバイブルでもある。
番組がアニメに変わり、俺はウトウト、ゴロゴロしながらテレビを見ているようで見ていない状況が続く。
石に生える苔
撃たれた狼
殺伐とした風景のアニメに、俺はウトウトしながらも見入っていた。
素晴らしい番組というのは、何の情報もない時に出会い、いつの間にか引き込まれている。
昔、ミスターチルドレンの歌と、街の空撮というオープニングのドラマがあった。
あれも、そんな感じで引き込まれていた一つの例。
内容もとても面白かった。
今回のアニメ。
タイトルは『不滅のあなたへ』という。
気怠い状況から見始め、しばらくすると俺は真剣にこのアニメを見ていた。
この切なさ、この儚さ、この絶望の深さに俺は心をわしづかみにされた。
調べてみると、原作者は女性。
名は大今良時という漫画家であり、少年マガジンに連載していた漫画という事がわかった。
凄い漫画とアニメが出会い、NHKという公共放送で流れる。
これだよ、テレビの面白さというのは。
久々に生と死、永遠を感じさせる深いドラマに出会った気分である。
漫画やアニメって、馬鹿に出来ねぇよな。
この絶望、実写でやったら救いようがない悲しさだけになるけど、少女漫画チックな作風ゆえ、タッチが優しい。
ゆえに雪原の絶望は底無しなれど、まだ救いを見出す事が出来るのだ。
いや、スゲェ漫画があったものだ。
絶望と単純の描き方のドラマチックさは、もはやヘタなドラマでは太刀打ちできないほど。
今後、毎週月曜の夜が待ち遠しくなりそうだ。
さて、俺は現在港区某所にて杭芯墨出し、その他諸々の仕事をしている。
いつ雨が降ってくるかわからぬ天気。
昼メシは抜きで終わらせる予定だ。
一服もしていなかったので、缶コーヒーを飲みながら、軽く一服している。
不思議な感覚の昨夜のアニメと対照的に、
泥と雨にまみれ、太陽の陽射しも浴び日常的労働に打ち込む。
俺は、ファンタジーにもロマンを感じながら、厳しき日常を生き抜くのだ。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
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