忍耐が男を磨く
今朝はかなり冷え込んだ東京。
ここ杉並の空は雲一つなし!
昨日に引き続き遣り方。
敷地の隅にある草木をなるべく切りたくないという施主の思いを受け、その草木の中を縫うように光波でポイントを出し、木杭を打ち込み、リボンテープを張っていく作業である。
昨日はやりやすい更地で仕事量を稼ぎ、本日はこれから施主立ち会いのもと、草木の生える中での作業がメイン。
そのため草刈り用に土工さんが一人相番でついてくれている。
ポイント位置を施主に説明→伐採許可→伐採→ポイント位置出し→次のポイント位置を施主に説明
といった感じで進めていく。
と、ここまではわりとよくある現場の話であるが、昨日感じたこの現場の特殊性を、先ほどまざまざと見せつけられた。
若き所長はよく耐えていたよ。
見かねて間に入ろうと思ったが、それはやめた。
施工管理者という人物は、施工体制の上位の横暴には何があろうとも耐え抜かねぱならない。
一協力業者の社長が間に入るような話ではないのだ。現場にとって施主は最上位である。
この若き所長の姿を見てね、俺は自分の若い頃を思い出した。
とある大手ゼネコンに出向していた頃。
O組港地区の鬼と呼びたくなるような、激烈なる所長がいた。
俺は墨出し屋だったが、前職は派遣で土木の施工管理をやっていたので、O組に出向する事になった。
もうね、所長が理不尽過ぎて、いつかぶん殴ってやろうと思ってたな(苦笑)
二つ改修現場を任されてさ、天井解体するための足場の数量拾いとかさ、俺なんかわかるわけないんだけど、拾わされたり、
塗装屋が塗った壁の色が違う、なんて言い出して、俺がO.K.を出した壁をすべて塗り直しにされたり。
斫り屋を呼んで、ほかに仕事がないから、日報にサインして上がらせたんだけど、所長がやってきて、こんな時間に職人を帰すな!と斫り屋の会社に電話して職人を戻らせたり。
ぶん殴ってもしかたねぇよな!
ってくらい理不尽だったけど、何とかこの二現場を終わらせた。
出向最後の日、所長に挨拶をしにいった時。
あれだけぶん殴っていたけど、最後に初めてニヤッとして一言二言褒められたんだよね。
そしたら、今までの怒りはすべて消えたよね。
おかげで勉強になった事たくさんあったしさ。
この現場で、この若い所長も男を磨く事になるのだろう。
先ほど所長に、
「首締めないようにね!」
と言ったら笑って頑張ります!と言ってたから大丈夫だろう。
いやだからやらない!
いやならやめる!
そんな人生もいいだろう。
だけど、長い人生、一つや二つはこんな理不尽な目にあって、内なる男を鍛えるというのもまたアリなのだ。
そしていつでもぶん殴れる肉体的優位は保っていた方がいいね。
「いつでもぶん殴れるんだけど、我慢してやるぜ!」
という気持ちも同時にね。
俺はオヤジのような目線でこの所長を見ている。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI
パンク・ハードコアランキング
にほんブログ村