火水木土
桜を散らす雨。
4月によくある寂しき景色なれど、今年は桜を見て酒を飲むという、日本人ならば恒例の行事が出来なかった。
葉桜を見ると、咲き誇る威厳を見せられず、散ってしまった桜も不憫であろうと思うのだ。
かといって、今が最悪だとは思わない。
最悪な時に生きているかどうかは、自分の心次第。
禅の本に書いてあったように、全ての事象は我が手中にある。
俺はそう思っている。
事象を操るのではない。
事象、自然など途方もない事を操るなんて、驕り以外の何物でもない。
そして、それは不可能である。
自分の力でどうにもならない事象に一喜一憂するのではなく、自分の力でなんとかなる事象に全力で打ち込むべきなのだ。
緊急事態宣言発令後、街は静かになった。
我社は感染対策をとった上で、平常通り依頼された仕事をこなす。
昨日は日曜日。
俺は、俺のオアシスである人気のない河原へ。
出来る限り綺麗な空気を吸う事を心掛けている。
呼吸は人間が生きていくための基礎になる行為。
その空気が汚れていては、身体は弱っていくだろう。
多摩に限らず、土手をウォーキング、ジョギングする人が多いのは、それを身体が欲しているからだろう。
開けた視界
心地良い風
空気が澄んでいれば、澄んでいるだけ身体も元気になる。
仕事で発生した木杭の切れ端などを燃やす。
コーヒーのお湯を沸かせられるだけの、必要最小限の焚き火だ。
枯れ草にファイヤースターターで火を点け、木杭の切れ端を燃やす。
チタンの鍋に水を入れ、焚き火の中へ。
今回のコーヒーは、美絵ちゃんが送ってきてくれたもの。
チタンのカップにコーヒーを豆の入った袋を置き、袋を開けて、お湯を注ぐ。
フワっと膨れ上がっては萎んでゆくコーヒーを豆。
いただきます!
美味い!
2杯飲んだ(^^)
炎を見たり、川の流れを見たり、奥多摩の山々を見たり、本を読んだり。
自然に抱かれ、コーヒーを飲みながら、ゆっくりとした時を過ごす。
雨が降ってきた。
焚き火も、ほとんどが灰になったが、まだまだ燃えている。
俺は仕事用のパタゴニアのヤッケを着て、雨に万全の態勢で焚き火を見守る。
雨が降ろうが風が吹こうが、焚き火の炎につき合う。
間違っても燃えている炎に水をぶっかけて消すなどはしない。
火を点けたならば、灰になるまで見守るのが筋であり、男のロマンなのだ。
先ほど、必要最小限の焚き火と書いたが、せっかく力を持ち始めた炎というエネルギーを途中で無にしてはならない。
最後まで燃やしきる。
それが、俺の焚き火の掟。
雨が強くなってきた。
雨に当たりながらも、赤々と光る炭はしぶといのだ。
だが、やがて力つき、完全に火が消えるのだ。
炎は最後まで看取る。
それが、俺の焚き火の掟。
雨と炎の戦いを見ていると『三國志』~Three Kingdoms~の1シーンを思い出す。
何度めかの北伐
宿敵魏をようやく追い詰め、ようやく火攻めで魏を殲滅出来るという時、雨が降り始め次から次へ火が消えてゆく。
結局、雨により作戦失敗。
魏軍は命からきがら国に帰れた。
この作戦失敗により、蜀は北伐に失敗。
諸葛亮は亡くなり、北伐は結局かなわなかった、
雨に打たれながらも燃えようとする炎に、男のロマンを見るのだ。
燃えよ、俠の炎🔥🔥🔥
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
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