『Respect and Honor』鐵槌/Brutal Attack
研ぎ澄まされた和室から、繁華街の裏路地に引っ張りこまれた感覚である。
バラガキの暴れっぷりはまさしくそんな感じだ。
鐵槌/Brutal Attack
のスプリット
『Respect and Honor』
の鐵槌を聞いた印象である。
これがリマスター?
と思うほど印象は変わっている。
何しろ、凶悪さが増しているのだ。
ノイジーでザラつく是君のギター。
音がはち切れる限界まで高音域を上げている。
これ、リマスターじゃなくて、リミックスあるいはリレコーディングだよね?
と思うほど、ギターがノイジーなのだ。
もしかすると、ギターだけリレコーディングしたのかな?
その辺は、今度是君に会った時に聞いてみたいと思う。
宮尾君、千葉君の鉄壁のリズム隊は、さながら重戦車。
特にベースの音を上げた印象があるが、リマスターでは単体のトラックを上げ下げ出来ないため、全体の音域を決める際にちょうどいいところを探し出したのかもしれない。
そして、昭司の叫び。
ザラついている。
よりザラついているのだ。
これはリマスターじゃないよね?
と、何度も聞きたくなるほど、印象が変わっている。
音が荒ぶっているのだ。
憤りをぶちまけているこの荒っぽさは、従来の鐵槌がワビサビを抑えた純和風だったとすると、
今回のリマスター盤は、殺しにかかっている凶悪さなのだ。
荒っぽい。
古典に大人(たいじん)という言葉がある。
仁義を重んじ、至誠を旨とし生きるサムライ。
だが、そのサムライの生き方を理解出来るのは、同じサムライのみ。
大多数の小人(しょうじんと読み、中国の古典では、ずる賢く、卑怯な者の総称)は、ワビサビの静の意味がわからず、サムライの静けさから殺気を感じる事が出来ずに、我が物顔で跋扈するのだ。
今回のリマスター盤は、そんな小人を殺しにかかっている印象を強く受ける!
サムライの苛立ち、
サムライの涙、
サムライの覚悟。
禅を組んでいたサムライがいよいよ繁華街でチンピラ狩りを始める。
その狼煙であると受け止めた。
やるがいい。
思う存分殺すがいい。
小人を斬って斬って斬りまくらねば、この世の中は変わらないのだ。
戦局が変わった合図であり、現代に生きるサムライに向けた狼煙である。
最後に、待ちに待った新曲『鐵血符』について。
うねり狂うリズム。
和太鼓を感じさせる。
その上を自由に踊るノイジーなギター。
そして、唯一無二、昭司の叫びがのる。
日本語のロックが、また新たな領域を広げた。
鐵槌/Brutal Attack
『Respect and Honor』
覚悟なき小人は聞かない方がいい。
ヤワな気持ちで聞くと、狼に食いちぎられるだろう。
覚悟ある大人は聞くべし。
そして、この鐵槌が上げた狼煙により、戦いの局面が変わってきた事を感じる事だろう。
鐵と血
荒ぶる狼の狂おしいまでの叫びである。
評:
吼流魅KURUMI
(GUILLOTINE TERROR)
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI
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