大和魂
霞がかかる晴れた春の日。
空は青ではなく白い。
東京は夜雨になるらしい。
昨日、澤ちゃんと久々に会った。
昨日紹介した、俺クルミが表紙のHOKAGEのフリーペーパーが欲しいとの事。
仕事帰りに手渡した。
元気そうだ。
ギロチンテラーメンバーとは2週間?3週間?会ってないからね。
毎週1度はスタジオで、ライブを入れると、いっしょにいる時間は家族より多いんじゃないかな。
メンバーの元気な姿はこんなご時世、やたら嬉しいものだ。
そんな澤ちゃんも、我社の社員。
ツアーをやるには、こんなに素晴らしい組み合わせはない。
我社は現在、ありがたい事に仕事の依頼が尽きない。
車移動で、詰所代わりに仕事車を使うから、不特定多数の人々と至近距離で交わる事はない。
建設業にはそんな働き方の人たちが少なくない。
国民に給付金が配られるか否か。
そりゃないよりいいさ。
だけど、無責任な事は言えない。
政府批判はもっともだ。
だが、それは感情に任せたただの文句の垂れ流しだったら、俺はガッカリする。
建設的な話ならばいくらでも付き合う。
そうじゃない。
ただの個人的な文句には付き合いたくないのだ。
俺は零細企業だが、事業主である。
事業主と飲むと、だいたい皆がこう言う。
「労働者は守られている。一番疲弊しているのは中小零細企業の社長だ」と。
事業主になって、社会の仕組み、行政のやっている事を間近に知ると、おそらく皆、先ほどのように思うのではないか?
政府に文句たらたらの人に問う?
雇用調整助成金について、どこまで知ってるのかな。
この制度は、かなり労働者の生活を守るために有効なんだよ。
社員の雇用を守る事業所には、国から休業補償が出る。
これを手続きするのは、事業主。
事業主が本気でその人の雇用を守ろうとした場合、国から助成金で守れるんだよ。
日給換算で6割、最大で8千いくらの助成金が出る。
高給とりであれば厳しいかもしれないが、休んだ日にこれだけもらえれば、緊急事態を考えればかなり助かるわけ。
問題は事業主がどこまで社員を守ろうと思っているか?
この一点なんだよ。
国が何もしてくれない、などとネガティブな事を四六時中宣う前に、自分の会社で雇用調整助成金を使ってもらえるのか?
それを確かめるのが先だろ?
この雇用調整助成金は労働者のためのもの。
事業所には、事業主には金銭的利益はない。
だが、大切な社員の雇用は守れるんだよ。
この雇用調整助成金が適用される人を抜いて、金持ちを抜いて、政治家を抜いたら、やっと真の弱者が見えてくる。
その人たちに、手厚く給付金をあげるべきじゃないのかな?
譲り合い、お互い様の精神があるならば、俺の言いたい事わかってくれるよね?
そして、これは愚痴になるが、そこまで社員のために頑張った事業主を助ける制度は、今のところない。
個人事業主百万、
会社事業主二百万、の話があるけど、あまり期待はしていない。
対象ならば申請するけどね。
もし、仕事が途切れて目処が立たなければ、無利子という好条件の融資を受けるだろうな。
これは、おそらく信用保証協会経由だと思うから借りやすいはず。
そして、何年かかけて返していくよ。
雇用調整助成金はリーマンショックの時に実際申請し、大切な社員をクビにする事なく難局を乗り切れた。
信用保証協会を通しての融資は、建設業許可をとる時、500万借りた。
ともに、自分の経験で実証済みである。
修羅場ってさ、こういう事を言うんじゃねぇの。
義俠ってさ、こういう事を言うんじゃねぇの。
俺は心の底からそう信じている。
真の弱者に手厚い補償を。
外国人留学生、派遣社員、クビになった人たち。
一部サービス業。
彼らを救えるのは、この日本国政府しかないんだよ。
一刻の猶予もない。
やれる事すらせず、自分の身を自分で守れるのに必死になって守らない者は知らん。
ダラダラと不平不満を言う、ネガティブなつぶやきがもっともらしく語られる事に、抜刀したくなり候。
パンク・ハードコアランキング
にほんブログ村