『望郷ノ月』を想う
昨夜雨が降ったようだが、わからなかったな。
というのも、昨夜は月を見ながら寝たからである。
雲のない、限りなく黒に近い濃紺の夜空に、月が輝いていた。
俺はそれをベッドに寝た状態で、しばし見つめていたのだ。
夜空を見ながら眠りにつく。
ガキの頃からの憧れ。
実家の緩やかな屋根の上に、汚れてもいい布を敷き、ベランダの欄干を乗り越え、夜空を寝ながら見た夏の夜もある。
実家から見上げる星空の素晴らしさ。
しかし、ベッドに寝ながら見る事は出来なかった。
昔の家は屋根が出っ張っていて、しかもベランダには波板の屋根も付け加わり、あれだけ綺麗な夜空も、ベッドからは見えなかったのだ。
今、俺の寝室は実家と同じように2階にある。
屋根の出っ張っりは無く、ベランダに波板の屋根もついてはいない。
南側の窓ピッタリにベッドを横付けしてあるゆえ、夜空を見ながら眠りにつく事が出来るのだ。
とはいえ、目が悪いため、眼鏡をかけねば星は見えないし、そもそも八王子でも夜空は満天とは言えないのだ。
しかし、しかしである。
昨夜は、月が明るく、枕に仰向けで寝たいつもの態勢で、ちょうど視界の真ん中に月が見えたのだ。
感激した俺はしばらく月を眺め、やがてふとんを蹴飛ばし、寒さで目を覚ました。
この一時だけでも、南側の窓際にベッドを置いた甲斐があるのだ。
昨夜はそんな夜だった。
追伸
『月下の桜花』(7thアルバム『吼えろ』2020年リリース収録)
そして、来年2022年リリースの8thアルバム『俠気ノ風』収録予定の『望郷ノ月』
と、月をタイトルにつけた曲には哀愁がある。
『望郷ノ〇〇』の〇〇を探し求めたが、すでに過去様々な歌手が歌い、出尽くしているゆえ、被らずに付けるのは不可能だった。
そして過去に先例があるが『望郷ノ月』とさせてもらった。
昨夜の月を見て、俺は確信した。
【月】にして良かった、と。
どこの土地でも見上げれば月がある。
その奥ゆかしい輝きに願いを込めてきたんだろうな、と感じた時に、ようやく『望郷ノ月』に魂を吹き込む事が出来たのだ。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
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