福生発の世界平和
ディスコの開けっ放しのドアから、激しいビートのダンスナンバーが聞こえる。
米軍横田基地の人々が通りに出て、語らい、笑い、活き活きと遊ぶ光景。
パトカーが2台、アジア系らしき男が店の壁に座り込み、日本の警官が周りを取り囲んでいる。
酔っぱらいの喧嘩か?
ここは単身で喧嘩をして勝てる街ではない。
あっという間に、刺激を欲している横田基地の軍人が加勢してくるだろう。
この治外法権のような街を、俺は苦々しく思っていたが、今は清々しいほど自然に感じる。
それは横田基地にブライアンという友が出来、そのブライアンがいつもナイスガイを連れて、ギロチンテラーのライブに、この福生での『AIR BASE BLUES』に、遊びに来てくれるのだ。
ことごとくイイ奴らがやって来る。
彼らとの語らい(といっても、片言の英語だが(苦笑))が、肌の色や人種、民族の垣根を取っ払う。
酒、歌、友
前も書いたが、この3つがあれば幸せに暮らせると思う。
そういう意味で俺は、ギロチンテラーのライブ後も、弾き語りのライブ後も、幸せの極致を感じるのだ。
福生チキンシャックでの
『AIR BASE BLUES』は、より国際的だ。
昨夜は、
アメリカからブライアン、シェイムズ、ビル、
メキシコからジョナサン、
エルサルバドルからマンティ、
が、俺たちのライブを見に来てくれた。
俺は毎回彼らと、Japanese Styleと称して日本酒をガンガン飲み合う。
1本目は俺が、
2本目はブライアンが、
3本目はシェイムズが、
4本目はまた俺が。
どれだけ飲むんだ?(笑)
アメリカ人、メキシコ人、エルサルバドル人、そして日本人の仲間としての儀式である。
吼流魅KURUMI
らっち
ハリーと電気羊
豊泉真
吼流魅KURUMI
という順でステージは進む。
酒も進み、俺たちは言葉の壁を超えていくのだ。
No Putin
No Russia
俺たちが昨夜、この言葉を何度口にした事か。
みんなの笑顔が俺は嬉しい。
共同企画者のトヨもそう思っている事だろう。
『AIR BASE BLUES』
スゲェイイ夜だ。
追伸
ステージが終わり、打ち上げで俺はアコースティックギターを弾き、ブライアンが歌う、という事をやる。
俺がブルーススプリングスティーンが好きだ!と知っているブライアンは『Born in The USA』をリクエストするが、俺はいまだコードを調べていない(苦笑)
代わりに『River』を歌った。
みんなが歌える歌を、と思い、俺のコード譜虎の巻から、英語の歌を20曲くらい彼らに歌えるか聞いたが、なかなか共通して歌える歌が、ない。
あれこれ弾き語りながら、「歌える?」と聞く俺は、ステージのライブよりも熱心に歌い、汗だくになったぜ(笑)
レーナード・スキナードの『Tuesday’s Gone』を歌った。
サム&デイブの『When Something is Wrong wi My Baby』を歌ってる時の事、
俺の横でメキシコ人のジョナサンと、エルサルバドル人のマンティがキスしているのを、俺は見逃さなかったぞ!(笑)
いや、嬉しいじゃないですか!
サム&デイブの歌を俺が歌い、英語圏の男女がキスし合うなんて!
これだよね、世界平和というやつは!!
最後、ブライアンが『俺のランボルギーニ』をリクエストしてくれた。
周りのジョナサンたちも、ランボルギーニ!と言ってくれた。
もうね、顔で笑ってたけど、心は号泣だよ。
ありがとう、横田基地の友だちよ。
俺は深夜の福生の街が、夕陽に照らされた青春そのもののように感じられた。
酒、歌、友
俺はますます歌を歌いたくなったぜ!
歌の力を信じている。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼
甦れ、武士道‼
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI
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