1番前の席に着席している。
俺の右前1.5メートルほどに洒落た暖房器具があり、静かな音をたてながら、温風を出している。
教室2倍にした広さの講義室。
俺は今、府中の免許試験場にいる。
ここのシステムは熟知している。
8時半~と更新はがきには書いてあるが、もっと早い時間からすでに書類に書き込み、更新料を支払い、視力検査は始まっている。
講義に送れたくないゆえ、足早に窓口から窓口へ。
平日の、しかも月曜日だからか?
人は少なく、トントン拍子で進み、挙げ句素早い行動が、講義室の1番前で講義を聞く事に繋がるのだ。
寝てしまいそうだが、なんとか耐えるしかあるまい(苦笑)
そういえば、俺は18歳で免許をとってからずっと、免許証の苗字の澤を、略字の沢にしてきた。
しかし、一族の墓に行った時、澤で彫り込まれているのを見て、
澤
で統一しなければと思い、以降、澤で統一しているが、いまだ免許証は沢のままだった。
今回、試験場の方が指摘してくれたので、忘れずに澤に直す事が出来た。
あと、以前も書いたが、公的な書類で読み方により、俺が経験した事をここに記しておきたい。
俺は間違いなく提出した書類が、役所にはない事になっていてね。
数日後、役所から連絡があり、ふりがなを役所の人が勝手にふっていて、それが
サワ
ではなく、ザワとなっていたから、検索しても見つからなかったといって、謝罪してきた。
せめて、ふりがなをふる時、わからなければ、電話一本くれればこんな事にはなっていない。
これは、実はね、とても恐ろしい事なんだよ。
たった一字、しかも濁点があるかないかだけで、はじかれてしまう恐ろしさ。
⭕か❌かのどちらかしかないデジタル化したものから、はじかれてしまう事が、多々あるのではないか、という事。
AIというけれど、グレーゾーン、少し前ならファジーと言われる事への判断は、デジタルには不可能なのだ。
人間ならばそれが出来る。
しかし、世の中はいっせいにデジタル化を進めている。
そんな中、名前などのほんの少しの相違で、行政サービスや行政の庇護を受けられなくなる可能性さえあるのだ。
俺のように数日後に事実がわかったとしても、
時が災害後であったならば、
時が動乱の時代にあったならば、
この数日の時間差が命を落とす事にもなりかねない。
俺は野性を大切にする。
その野性が俺に教えてくれるのだ、このデジタル化してゆく社会で生き残る術を。
俺は家族には言っている。
そして、マイナンバーカードも作らせた。
賛否など、どうでもいいのだ。
健康保険や免許証に紐付けされれば、否が応でも持たざるを得なくなる。
一気に皆が作ろうとすれば、行政はパンクし、発行に時間がかかる。
怖いのが、それが時代の裂け目、変わり目に当たった時、必要な時にマイナンバーカードを持てなくなる可能性があるという事。
自分一人ならばかまわない。
野垂れ死のうが、振り落とされようが。
だけどな、大切な人がいる者は、しっかりこの危機を感じて、先手先手を行く必要がある。
世の中は待ってはくれぬ事も多い。
それは行政のミスではなく、生き残りという事を意識せずに、ボンクラな生き方をしてきた者が悪いのだ。
生き残る!
とは、身体を鍛えたり、野性を研ぎ澄ます事だけではない。
世の中の流れをしっかり見極め、己の分を知り、早めの行動を心がける事。
自分の非ではなく、他者の誤りで行政サービスが得られないなんて、最悪だからな。
先ほどの事柄に該当する人は、身分を証明するモノ、将来世の中で必要になるであろうモノは、早めに更新しておく必要があると思う。
すべて機械化されまし前に。
人が少なくとも、チェックして調べる事が出来る、今の時代に。
面倒臭いこれらの事も、人が介在している今ならまだ間に合うはずだ。
生き残るとは、そういう危機管理をいう。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI