暑いぜ東京‼️
ジメッと肌にまとわりつくような暑さが、夏が近い事を教えてくれる。
うちわ
蚊取り線香
スイカ
花火
カキ氷
浴衣
そんな日本の夏が始まろうとしている。
今はここに、スポーツドリンクとドライTシャツ、シーブリーズを加えたいね(笑)
先日のKIDBOXでのライブ後打ち上げで、カッコつける話をした。
カッコつけようぜ!ってね。
金がなければ、カッコつけられないわけじゃないし、
時間がなければ、カッコつけられないわけじゃない。
それが、ハタからみてカッコいいか、カッコ悪いかなんて、どうでもいいんだよね。
肝心なのは、カッコつけてる自分を意識する事。
自分に酔ってもいいわけ。
それが美学となれば、少なくともカッコ悪い事、ダセェ事はしなくなるから。
自分の美学を持つ事。
先生に言われて、
親に言われて、
政府に言われて、
俺の歳なら、娘や息子、孫に言われて、という形になるかもしれないが、
それがどうした!文句があるか!
ってもんなのよ。
上の一節は、岡千秋・都はるみの『浪花恋しぐれ』だけどさ、男なら、そんな啖呵をきって生きて欲しいよね。
俺もそうありたいと思って生きている。
俺の約半世紀の人生経験からすると、カッコつけてる人は皆、どこか滑稽なんだけど憎めないし、ゆえに断然カッコいいんだよね。
物事はうまく出来ていてね、自分の先輩たちを見ていると、カッコつけてる事が完璧過ぎるより、少し隙のある人の方が圧倒的に人気があったよね。
人間臭さや失敗さえ花束みたいにしてしまう。
そんな人が最強のエンターテイナーであり、人心を掌握する人なんだろうね。
話がそれたが、カッコつけていこうぜ!
俺は昨日、以前ブログに書いた八王子某所の、ダンヒルの生地でスーツを仕立ててくれる、とあるテーラーに行った。
本格的なマオカラースーツをオーダーメイドしてもらうため。
普通のスーツもいいんだけど、まずはマオカラーにしようと思って。
イメージは学ランと、明治時代の軍服。
ダブルではないので、学ランに近いかな。
カラーも通常のマオカラーでは面白くないので、5センチにしたぜ!
長さは中ランくらい。
一番カッコよく、実用的な長さだよね。
裏地は赤いペイズリー柄、なければシルバーのペイズリー柄。
ボタンはよくあるマオカラージャケットのボタンではなく、学ランみたいな金ボタンでもない。
もう少し大人の男の色気があるやつを選んだ。
裾は25センチのシングル。
もちろんモーニングである。
一番大切な生地はイタリア製。
漆黒に光沢のあるストライプ。
つるっとしていて、手触りがいいんだよね。
フルオーダーだけど、値段は10万円しないという良心価格。
ダンヒルの生地ならば、15万くらいからとの事。
頑張って次はダンヒルの生地でダブルのスーツをオーダーしたいな。
このテーラーのおやっさんがね、足が悪い人でね。
俺はね、店の奥から出てきた時、足が不自由なおやっさんを見て、ここにしよう!って決めたんだ。
それには理由があってね。
親父の幼なじみに足の不自由なおじさんがいたんだ。
親父の実家の近くの人で、ガキの頃から親父が家族を連れておじさん(親父の兄貴)一家を訪れる時。
たまに、この足の悪いおじさんちに顔を出しに行ったものだ。
この親父の幼なじみのおじさんMさんは、生まれつき足が悪かったため、手に職をつけんと背広の仕立てを勉強して、テーラーを開店させたんだ。
俺はそこに行くたび、いろんな生地を見て、そんな俺を見て、
大きくなったねぇ
と可愛がってくれたものだ。
俺は成長し、思春期になると、そういう親父の友だちに挨拶についていくのがイヤになり、あまりそのおじさんと会う事はなくなった。
親父は口癖のように言っていたものだ。
「靖浩(俺の名前)が成人したら、お祝いとして〇〇ちゃんのテーラーで背広を作ってやる」
親父は幼なじみのテーラーのおじさんとそんな話を昔からしていたみたいだった。
が、俺はその親父の申し出を断り、当時流行っていて、最も尖った印象があった、川久保玲の
コムデギャルソン
の黒のスーツを買いたい!
オーダーメイドはいらないから、その金をくれ!と。
今思い出すだけで、なんて酷い事したんだろう!と涙が溢れてくる(涙)
そして成人式に出る、帰省するために送ってくれた金をパチンコと酒で見事にパァにしてしまったのだ。
こんなボンクラ、今目の前にいたら、俺はボコボコにしてやるよ!(涙)
コムデギャルソンのスーツを買うための金も、遊んで使ってしまった?
困った俺は当時流行っていた丸井のカードでローンを組んで、何とかコムデギャルソンのスーツを手に入れた。
里帰り出来ないなら、せめて、成人記念の写真だけは撮っておいてくれ、とお袋は懇願するように電話してきた。
太平洋戦争の末期、食う物もない時代の幼なじみ。
しかも足が生まれつき不自由な友だちを親父は大切にしていた。
俺の成長をそのおじさんに見せるために、ちょくちょく顔を出していたテーラーも今はない。
もし、時が戻せるなら、いくつかやりたい事はあるけど、一つはこの親父の幼なじみのおじさんに背広を作ってもらいたい。
そんな経験から、八王子某所のテーラーのおじさんが足が不自由なのを見て、俺は即決したんだ!
このテーラーに決めた!
親父の幼なじみのおじさんに出来なかった孝行を、この八王子のテーラーでやろう、と。
世の中は世知辛い。
政府も国も、人間さえ、いざとなれば助け合わずに騙し合い殺し合う世界である。
だからせめて、市井の俺たちは市井に住む者どうし助け合わなきゃいけない。
大資本をバックにした世界企業もいいけど、
個人で踏ん張って生きる人を応援するのも、カッコつけて生きる生き方だと思う。
マオカラースーツが出来たら、次はこのテーラーでダンヒルのスーツをオーダーしよう。
15万でも20万でも。
今から金を貯めれば、何とかなるだろう。
俺はいつも会うたび笑顔だった背広屋のおじさんと、この八王子の背広屋のおじさんを重ねて思うのだった。
ある種の後悔が俺を後押しする。
仁も義もないようなこの世の中に、仁義の旗をはためかせん!
そんな男の少し哀しき独り言だ。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI