朝礼時はまだ雨は降っていなかったが、やはり降ってきたな。
練馬区某所。
本日は一番重要な検査、遣り方検査である。
例の所長の現場であるが、その部下の監督がなかなか出来る男なのだ。
そしてまた今日、1名の監督が入場。
「ご無沙汰してます」
「…」
マスクをしているとなかなかわからないものだ(苦笑)
俺は顔をマジマジと見てしまったが、あれ?
そして、つれぬ態度のまま、打ち合わせに入る。
すると、あぁ、あの現場の主任だ!
俺はようやくわかったので、それを伝えようと思ったが、遣り方検査のシビアな打ち合わせをサシでしている中で、それを言うタイミングを完全に逸した。
打ち合わせが終わり、仕事に入る。
俺と手もとのやり取りを笑顔で見ているが、俺は満面の笑み(マスクをしているが、好意的な言葉の口調と目でわかる)で挨拶してくれた、この主任に応えられなかったモヤモヤを胸に抱いたまま、シビアでタフな仕事に精を出している。
こういうモヤモヤってあるよね。
自分が逆ならまだいい。
だが、相手が好意的だった事に対し、それ以上に応えられないのは、気持ちいいものではない。
あとで何かのタイミングで、前の現場の話をして、わからなかったと言おう。
世の中がどんなに進化しても、最後は人間対人間なのだ。
心ある人物というのは、その筋道を違えぬ生き方と天真爛漫な奔放さで、事態を収拾する。
例えば、坂本龍馬が勝海舟を殺しに行くが、逆に勝の話に感化され、弟子になる。
これは、いかに正論であろうが、権力があろうが、人間的な魅力がなければ成し得ない事。
俺は思う。
先ほどのモヤモヤを自らの行動により生み、それを感じた時、そのまま放置せず、滑稽であっても自分の筋道を通す事が出来る人がいいな。
何人かそういう人物と遭遇した事ある。
そのうちの一人。
一昨年の千年祭。
ギロチンテラーのライブ。
俺はウエストバッグに入っていた小銭をステージ前方にぶちまけてしまった。
みんなが楽しんでいる中で、一人、その小銭を拾って懸命に渡そうとしてくれた漢がいた。
お客さんに踏まれるかもしれない。
そんな場面である。
俺は歌いながら、グッときてしまったよ(涙)
『見るまえに跳べ』
とは岡林信康のアルバムタイトルだが、まさに見る前に飛んでいる漢なのだ。
それは意識して出来るものではないのだ。
そういう優しさ、気配りを常に心掛けているからこそ、なし得る行為である。
俺はその漢の歌を聞く度、あの千年祭のステージを思い出すのだ。
その男の名は庭田人生。
雲のヴォーカルである。
男塾二期『続・男塾』に収録された歌をぜひ聞いて欲しい。
素朴でいて荘厳!
優し過ぎるゆえの痛みが伝わってくる。
俺は何度この歌で瞼を熱くした事だろう。
人間とのふれあいに臆病になってしまった世界で、全ての人間に聞いて欲しいと切に思う。
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吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI