波の音を聞きながら、海が見える高台の駐車場にてこれを書いている。
平日の昼間、いわきの街は平穏である。
10年前の傷跡が深い場所には高い防波堤が出来て、道路は整備され、公園と宅地が造成されている。
俺の記憶が正しければ、この辺りは何年も工事中だった。
ようやく復興が成された。
しかし、それは表の姿かもしれぬ。
失ったモノが大きい人には、復興などはるか彼方の事。
その隙間を俺たちが埋められるはずもなく、ただただ時が癒してくれるのを、風の噂に聞くくらいしか出来ないのだ。
しかし、俺たちの思いはただそれだけではない。
この時期、福島で歌う事を、毎年続けてきた。
いわき平ハウスに限らず、会津若松のマギーさんの店でも。
今年も、『男塾』は慰霊式を行った。
この春の陽気の中、波は優しく、風は肌を撫でる。
海に向かい歌う。
ただ1曲歌うがために、1日仕事を休んできた。
この日は俺にとって大切な日。
一年に一度、自分にケジメをつける日でもある。
忘れねぇよ、東北の被害を。
東京に住む俺が出来るのは、海に向かい歌を歌う事、いわきの夜の街の様子、その空気感をここに記す事。
昨夜はタグはいわき駅前に車を停め車中泊。
着いたのは23時。
すでに店はほとんど閉まっていたが、それでも開いている店に行き、酒を飲んだ。
一軒目のいわき駅前のホルモン屋では瓶ビールと芋焼酎で喉を潤し、
二軒目の手打ちそばうどん大石で、ポン酒常温と熱燗を飲み、そばを手繰った。
大石、名店である。
そばはもちろん、天ぷらもイケる。
モツ炒めの美味さは絶品である!
車に戻り深夜1時半。
駐車場で能勢君が合流し、三人でワンカップを開け飲み、そして寝た。
爆睡である。
そして本日朝、いわき駅前に、中村兄貴、写楽が到着。
ヨシヤ君、シバミに昨年教えてもらった氷崎海岸へ。
砂浜に出て、それぞれ1曲ずつ歌った。
これがAcoustic Desperado男塾‼️
今年、男塾東日本大震災慰霊式に参加した【男塾】の猛者を記しておこう。
吼流魅(ギロチンテラー)
写楽(BURNING SOUL)
タグ(PUNiK)
中村兄貴
能勢直志
一人一曲ずつ歌い、しばし雑談して解散。
この潔さも『男塾』なのだ。
これから海岸を北上し、復興がどこまで進んだのか?
コロナがどう影響しているのか?
実際にこの目で見て、感じようと思う。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI