気温がグングン上がる本日。
杉並区某所にて観測用測点墨出し。
某デベロッパーのマンションでは必ずやる仕事なんだけど、完成した建物の面の四隅に測点を墨出しするというもの。
この仕事が入ると、
ああ、いよいよこの現場も終わりか
と、感慨深いものがある。
気温が上がる頃,
陽が長くなる頃、
花粉が飛ぶ頃。
花が咲き始める頃。
年度末で慌ただしくなる頃。
現場も3月竣工が多い。
世の中の行事とともに、少しおセンチになる季節。
今、あちこちで遣り方仕事をしているが、これら現場も、様々なドラマを経て、やがて引き渡されていくのだ。
そんな事を考えながら、アイピースを付けた光波を覗いている。
昨日、BSで『たそがれ正兵衛』を見た。
いい映画だったな。
下級武士が主人公の映画は、だいたい暗いトーンで貫かれている事が多いように感じる。
この『たそがれ正兵衛』もそうだな。
この暗いトーンの要因は、武士という、決して覆る事なき階層に生きる悲しさ。
どんなにボンクラな上司でも、文句も言えなきゃ、反抗も出来ない。
理不尽に対した時の、武士の悲しさだよね。
時代が時代ならば、体制に反逆すれば血縁すべてが滅ぼされる。
何をするにも覚悟が問われる、厳しい時代を生きた男たちだけが、サムライとなれたのだ。
だからこそ、尊い。
だからこそ、男を試す最高の試練としてのサムライに憧れるのだ。
負ければ死。
残された子供たちを思えば切な過ぎるのだ。
正兵衛はその後も、社会の激流に呑み込まれていくのだ。
明治維新、戊辰戦争。
お家騒動を命からがら生き延びた男は、のち、より大きな世の中の騒乱に巻き込まれてゆく。
だけどね、どんなに暗いトーンでも、理不尽に翻弄されても、正兵衛は幸せだったはず、と娘が回想する事によって、一人の下級武士の儚い人生がようやく色鮮やかになるのだ。
厳しき局面というのは、誰にでもある。
そこを生き延びるには、全身全霊で挑まねばならない。
ただ愚直に前を見る。
ただ愚直に目の前の事象に対処していく。
大きな志は大切だ。
だけど、日影でも咲かんとする花を愛でるような感性だけは捨ててはならんのだ。
たそがれ
いいあだ名だな。
吹けよ、俠の風!
呼べよ、俠の嵐!
心に日本刀‼️
甦れ武士道‼️
〓Japanese Hardcore & Soul〓
GUILLOTINE TERROR
吼流魅KURUMI