肌寒いぜ、東京!
気温がグッと下がっていそうだ。
皆さん、風邪などひかぬよう。
今は咳などしようものなら、大変だ(苦笑)
マスクがあちこちで売られるようになってきた。
うちの娘のバイト先でもマスクを売っているらしい。
値段も競争にさらされ、あるべき値段で売られるようになるだろう。
だが、マスクに対する飢餓感はなかなか消えず、いくつかを備蓄する事になるだろうな。
経験というのは、生き残るために何より信頼出来る情報である。
オイルショックを生きた親世代が、それから何十年経ってもなおトイレットペーパーを多めに買う習慣が抜けないのと同じだ。
ちなみにアベノマスクはいまだ届かず、給付金の通知もまだ届いていない。
大丈夫か?我が家は?(笑)
今朝朝刊を見て、眉間にしわが寄った一件があった。
曰く、消毒液も転売禁止に!とある。
はぁ?
まだ転売禁止にしてなかったの?
もうどこまでお花畑なんだろう、と思ったね。
本来1月末にはマスクも消毒液も転売禁止にしなきゃいけなかったはず。
国民皆が、マスクでは苦労したわけだが、同時に消毒液も足りないわけでね。
もう3ヶ月以上、消毒液に関して法的な強制力を何も課していなかったというのは、政治の怠慢と言われても仕方あるまい。
たしかに店舗から何から、手を消毒する液体は置かれている。
だが、店頭にはどこにもないのが現状。
これを見れば、普通ならば買い占めや転売を連想するんじゃないかな?
それとも政治家や役人は、この市井の生活がまるでわかっていないのか!
怒りや不満を通り越して、不思議なんだよね。
なんでわかんねぇんだろう?と。
司馬遷『史記』
秦始皇本紀に【馬鹿】の起源になった逸話がある。
秦の始皇帝から仕えていた宦官趙高は、始皇帝の死後、自分が仕えていた末っ子の皇子を操り、皇帝継承の敵である兄弟を皆殺しにさせた。
宮廷の実験を握り、二世皇帝を操り、恐怖政治を行い、世を腐敗させた。
趙高はかねてより二世皇帝を廃しようと思っていたが、臣下が同調するかしないかの味方を見極めるため、宮廷で鹿を献上しこう言った。
「馬でございます」
二世皇帝は「何を言っている、鹿を馬とは」
臣下の意見は三つに分かれ、
ある者は黙り込み、
ある者は「馬でございます」
ある者は「鹿でございます」
と答えた。
鹿と答えた者は、罪を被せられ処刑されたという。
二千二百年前の、この逸話がなぜいまだに残っているのか?
それは、時を超え、この逸話が今まさに起きている、と民が感じてきた歴史があるから。
総理大臣「世の中はコロナウィルス禍で大変だ。政府は全力を挙げて国民を助ける政策を」
側近「総理、見て下さい。民は政権に満足しています」
見栄えのいい部分だけを総理に上げ、鹿を馬と言わせる逆臣が政権にいないか?
高級車の防弾ガラス越しに見る光景も、通る場所が違えば印象も違う。
世間の苦しみを脚色せず、ありのまま伝える者がいないんじゃないか?と思ってしまうよね。
先述の、趙高がなぜ登用されたか?
悪がのさばる理由があるのだ。
暗愚なる二世皇帝の父は秦の始皇帝。
歴史的なスーパースターである。
バイタリティもオーラも破格の人物。
官僚も軍人もその政治センスに惚れてついてくる。
そんなカリスマを父に持つ末っ子。
政敵である兄たちは陰謀により殺されている。
幼い自分の味方が誰なのかわからぬまま、国家の頂点である皇帝に即位するが、能力も経験もなく、臣下はそのうち皇帝をなめてかかるようになった。
困った皇帝が頼ったのは、宦官から成り上がり身の回りの世話をしていた趙高なのだ。
趙高は皇帝の暗愚を逆手に取り、政敵は粛正し、二世皇帝を操るようになる。
ますます孤立化する皇帝。
民意や臣下から皇帝を引き離すため、宮中から出ないように趙高は画策。
上奏さえ届かぬようになり、反乱軍がすぐそこまできている事さえ知らぬボンクラ皇帝となってしまったのだ。
秦が滅びたのは歴史の必然だろう。
今の日本。
どうか、馬鹿の起源となる逸話が当てはまらぬよう、人格者が政権にいる事を願う。
そうしないと、いつまでも真実を伝えない部下に寝首を掻かれるか、反乱により失脚させられるか。
歴史に汚点を残す事なきよう、死ぬ気で危機対応をして欲しいものだ。